夕ご飯をお家で食べる中学受験

シグマTECH

「中学受験コロナ組」

Sくんのお母さま

Kくんのお母さま

「中学受験をする」と息子が言い出したのは4年生のとき。私は中学受験の経験も知識もなく、受験生の親としてサポートできるか不安しかなかった。息子は5歳から花まる学習会に通っていて勉強が好きだった事と、とても頼りになる先生方がいらっしゃったので中学受験をする方向で動き始めた。

 まずは花まる時代からお世話になっているI先生に相談し、息子の性格に合いそうな中学校をいくつか教えていただき、説明会や文化祭に足を運んで、息子の意見を第一に受験したい学校を絞っていった。
 さまざまな学校に足を運ぶ中で、思い描いていたものとは違うこともあり、やはり実際に学校に行ってみることがとても重要だと感じた。第一志望校を早稲田中学校にしたのは、文化祭で生徒さんがとても素敵な笑顔でいきいきと活躍していたことが決め手となった。
 苦労したのは安全圏の学校を探すことだった。成績は模試のたびに上下するので志望校は流動的で、しかも試験日が重ならないように決めなければならない。また、候補を絞りきれないうちに世間では新型コロナウィルスが流行り始め、学校に足を運ぶことができなくなった。

 受験生の母親という視点で見た息子は、「スイッチが入った」ということがなかったように思う。親からすると不安になるくらい終始マイペース。でもこちらから言わずともやることはやっていて、勉強の計画も息抜きの時間もすべて彼自身が決めて行動していた。
 私が「〜しなさい」など言おうものなら途端にやる気を失う性格のため、勉強しなさいとか、ガミガミ細かく言わない事を常に心がけた。
 追い込みの時期はなんとも言えない重い空気が漂っている。早く楽になりたい…正直そんな気持ちになることもあった。息子もプレッシャーでイライラしがちだった。その空気感の中、私の余計なひと言で激しい親子喧嘩に発展してしまったときは自己嫌悪に陥る。息子はもっと大変な思いをして頑張っているのだから、と反省の日々。
 志望校のスケジュールが決まってから親にできることは息子の体調管理と環境を整えること、過去問の大量コピー。あとはわが子を信じ見守るのみ。もちろん第一志望校に決まってほしいが、最悪のパターンも考えた。結果がどうであれ、これから先の長い人生のほんの一部、縁あって決まった学校が最良の学校だから、気負いせずに最後まで頑張ろうと息子と話して受験に臨んだ。

 1月の結果、栄東合格。喜びも束の間、市川は不合格だった。市川の結果を踏まえて息子と話し合い、2月1日を早稲田から芝に変更。ところが芝も午後受けた世田谷算数も、手応えがなかったと、入試後ひどく落ち込んでしまった。20時発表のとき。第二志望の芝は合格だった。親子で飛び上がり喜んだ。ふっと何か重たかったものが軽くなり、涙が溢れ出す。これで第一志望の3日早稲田に思い切りチャレンジ出来るね、最後までやり切ろうと声をかけた。世田谷算数は不合格だった。算数は得意だったが歯が立たなかったようだ。
 3日早稲田入試。 試験を終えて会場から出てきた息子にはいつも「お疲れ様」のひとことをかけて、それ以上はあえて何も聞かないようにしていた。息子の方から、出来なかった、と報告があったが、「全力でやり切ったね、本当にお疲れ様」と、帰り道はとても清々しい気分だった。
 結果、1日よりも難しいと思っていた3日の早稲田中も合格!嬉しさよりも動揺が勝っていたが、その後嬉しさが溢れ出し、息子に心からおめでとうを伝えた。本人の「できなかった」という感覚は、結果を良い意味で裏切るものなのかも知れない。
 結果報告の電話から、先生の「やったなぁー!おめでとう‼︎」という喜びの声が大きく漏れて聞こえてきた。先生も自分のことのように喜んでくれていた。息子がいちばん嬉しいと思うが、陰ながらサポートを頑張った私も報われた気分になった。

 不安から始まった中学受験だったが、最高の結果で迎えられることはとても嬉しく、TECH第一期生として中学受験を目指して本当に良かったと思う。何より精一杯頑張って志望校合格を掴み、精神的にも成長した息子を誇りに思う。
 最後に、I先生はじめTECHの先生方、花まる学習会等でお世話になったすべての先生方に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!!

「僕の情報と勉強法と感謝の言葉」

Sくん

進学先 早稲田中学校

K.C.さん

 僕は、3年生からFCに通い始めました。初めは少し不安だったけれど、先生が優しかったので、すぐになじんでいきました。授業は個性ある先生と楽しく学べて、とても良かったです。家庭学習では、ただ問題を解くだけでなく、よく間違える科目や分野についてテキストを見なおしたり、ノートにまとめたりしました。

 これから受験する人たちも、サピックスや四谷大塚の模試を受けると思います。しかし、その結果が悪くても、落ち込んでいてはしかたありません。僕も合格判定20%を何回か取っていたけど、結果的に受かりました。だから、今回は運が悪かっただけだと思って、頑張っていくのが良いと思います。

 過去問の良い勉強法を伝授します。2ページ目から9ページ目を読むことです。受験校の問題傾向をしっかりと読み取ることはとても大切なので、ぜひやってみてください。

 僕は、いままでお弁当を作ってくれたり、支えになってくれたりしたお母さんにとても感謝しています。そして、TECHの先生方も、いろいろなことを教えてくれて、本当にありがとうございました。